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夢を見るのが楽しい

最近、自分の夢を見るのが趣味だ。という言い方をすると変だが、それくらい夢を見るのが楽しい。別に明晰夢が出来るわけではないが、単純に自分の欲望を満たせる夢よりも、俗に悪魔と言われるようなスリリングな夢が最近は好きだ。
 僕がよく見るスリリングな夢は現実的な夢では、演劇上演当日なのに脚本が書けてないと言った内容が多く、逆に非現実的な夢は空から地面に叩きつけられるという内容が殆ど。ともかくいつも絶体絶命な状態に追い込まれている。夢の中でこれが夢だと自覚する事はまず無い。だから、夢ではその現状に必死に対処しようとする。でも、どうしようも出来ず、起きると寝汗でビッショリになっている。
 やはり、誰が聞いても悪夢でしかないのだけどそれが楽しい。というのも、自分専用のホラー映画を観ているような感覚なのだ。逆に、普段、ホラー映画を見ても同等の(感覚的に突き抜けた)スリルは感じられない。基本的にそれらはちゃんとストーリーが構成されているし、どれだけリアルでもそれが映画だと思う度に現実に引き戻されてしまう。夢の中では、僕は夢に気付く事が無いし、どれだけ非現実的な展開でも、それを真に受けて感情が激しく揺さぶられる。だからこそスリリングで楽しい。

実際、ネットで検索してみると、僕の夢を楽しんでいる人は割といるようだ。夢が楽しいからわざわざ寝る人とか、会社でのストレスが溜まって夢でストレスを解消していた人とか様々だ。自分は割と明確に夢の内容を覚えている(不思議なことに夢を見て1時間後に思い出す事が多い)が、そういうのをネットの掲示板等で誰かと話し合うのも中々楽しいのではないかと思う。