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モザイク

この1ヶ月で、ネットフリックスで全裸監督やモザイクジャパンなどのAV業界をモデルにした作品を見た。どちらもこの業界の世間には認知されないような生々しい問題・課題が描かれている。

例えば、モザイクに関する問題だ。日本では性行為を映したものをモザイクを入れずに販売してはならないというルールがある。それについては、今までにビデ倫や法律などで様々な形でルールが作られて来ているものの、その判定は曖昧だ。例えば、性行為を映す場合、局部にモザイクを付けなければいけない一方で、肛門にモザイクは付けなくても良いという決まりがある。何故なら肛門は性器ではないからだ。しかし、肛門にナニを挿入する場合はモザイクを付けなければならない。というのは、その場合では肛門も性器とみなされるからだ。
一般人からすればどうでも良い事だが、アダルト業界では、そのルールを破って摘発された場合、全て回収しなければならない危険性がある。(最悪逮捕される。)だから製作者側ではモザイクの編集漏れがないかをしっかりチェックする。
ただ、なぜ性行為をモザイクなしで映してはいけないか、という議論もイマイチはっきりしないまま日本では性行為を映すことを規制されている。これは表現が規制されてしまっているとも言える。

だからと言って、大っぴらに私が「これが本当の表現の不自由だ!モザイクをなくせ!」と訴えても、ただよ欲情している男になってしまうし、異性とそういう議論をするのは非常に難しい。(というか出来ない)





男性としても、表現者としても、思う事は色々あるが、最終的には世間のAV 業界への認知やイメージがこの事態を少しずつ変えて行くのだと思う。