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増えるルール

最近では、私の通う大学のルールが年々厳しくなっている。
というのは、「学内で学祭等があっても飲酒は禁止」であったり、喫煙全面禁止というものだけではない。「学生が課外授業に出掛ける際には1ヶ月前に講師から学務に連絡をしなければならない。」や、「何らかの自然災害が起こった時、いかなる理由があっても被災地へ出かけてはいけない。」などだ。

これらは私が見聞きしたものであるが、ここ数年で出来たルールである。飲酒や喫煙については学外ですれば良いので、まだルールの意図は理解できるが、やはり後半の2つのようなルールについては疑問がある。これらによって、学校の授業の自由度が縛られたり、研究者が被災などのフィールドワークに出かけられなくなってしまう。勿論、学内の学生や教授達を守るのは大切なのだが、それは自己責任の範疇であると思われる。それらの責任を逃れるために、ただ学務や理事が自分を守る事に一生懸命になっても教育が委縮されるだけだ。

その前に、災害(特に台風)が起こった時の為のマニュアルやガイドラインをしっかり作るべきだ。今年、我が校では台風が来ているのに学校の運営は通常通りとした結果、帰れなくなる学生達が大量に発生してしまった。それこそ学生らを守る状況判断等がしっかり出来ないのであれば、運営として失格である。

これらの問題は、学務課等が学生や教授らとが切り離されているからこそ、起こるのだと思う。教授らには学生から授業評価をすることが義務付けられており、少なくとも教授は何らかのプレイバックを得ることが出来る。(近年では、肝心の授業評価のシステムが変わって、極端に回答率が下がったのは残念だ)
しかし、学務課等のルールに関して学生が意見を伝える機会は殆ど与えられず、完全に切り離されているし、最初から相手にされていない。学校の運営が1番恐れているのは、世間からの批判のように思える。

学生の方にもそういう意思を伝えられるような努力は必要ではあると思うが、学務の方からシステムをより生産的なものへと作り直して欲しいというのが個人的な思いだ。