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幼稚園生と遊びました

ちょっとした機会があって、幼稚園生と遊ぶ機会があった。その幼稚園生は女児ながら無尽蔵な体力で、大人の方が遊びに疲れる程だった。

その遊びの中で、女児は「私は警察で、あなたは泥棒です」というふうにして、ごっこ遊びを提案した。他にも「私は神様で願い事を叶えてあげます」とか、おもちゃのフリスビーに合ったら倒れるといった遊びもあった。誰が警察や神様になる理由などは明確ではなくて、動機も無茶苦茶ではあるのだが、幼稚園生でもごっこ遊びの概念や面白さはしっかり知っているんだなぁと感心した。

中でも、坂道で風が吹いていて飛ばされそうだというシチュエーションを自ら想像して演じてみるという遊びは面白かった。演劇の舞台でもそういう演出や演技はいくつもあるが、そういう試みを躊躇なく野外で出来るのは幼稚園生、もしくはその周りの大人達くらいだ。私はちゃんと演じられているだろうか?とか変に真面目に考えてしまっていたのに対して、女児は風に煽られている様子を楽しんで演じていたのが良かった。というか、それが羨ましいとさえ思ってしまった。羞恥心を捨て、想像の世界に飛び込んで行くのは、今の私には難しい事だ。どうしても現実に引き戻されてしまう。

わたしにもそういう時代があったのだろうか?