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第三回 伝われ!!集団表現の魅力!!

 木下牧子作曲・堀口大學作詞の男声合唱曲。この曲は一般的には変拍子と言われる形式ではあるが、決して不規則的というわけではない。この曲は日本語を朗読したリズム感にメロディーとハーモニーを乗せて演奏したというものである。だから楽譜には一応拍子が細かく表記されているが、それは楽譜として曲を表す為に形式的に描かれているだけである。その為、朗読の句読点にあたる間の取り方は演奏者に任されており、朗読に様々な読み方があるように、この曲では様々な表現の歌い方ができる。間の取り方だけでなく細かい強弱の仕方・声の出し方にも変化が出せる。

 

 また、不協和音(かっちりとハモっていないハーモニー?)がいくつも使われることで、そこから宇宙の広がりを 感じさせられる。不協和音を合わせる練習はとても難しいが、是非興味のある合唱人の方々には取り組んで頂きたい。

 

 動画は「Mu project/ムウ・プロジェクト」様から拝借いたしました。他にも男声合唱曲をいくつかアップロードされています。また、「流星」については合唱団によってかなり歌い方が違うので聞き分けてみるとかなり面白いと思います。